変わってしまう石を“バケ石”という

2011.05.11

良くなる場合もあるし、悪くなる場合もあります。このように変わってしまう石を“バケ石”というのです。“おばけ”のばけ、化けてしまう石という意味です。ルースを買うときには、仕上がりを考えて、枠づけ、セットした状態をイメージして選びましょう。加工する時にどんな仕上がりになるのか、プロによく聞いておくことも大事です。服地を買っただけでは洋服は出来ないように、ルースをジュエリーに加工するための加工費用、枠の材料費、デザイン料、保証などで意外と出費がかさむものです。もし、ルースから加工したほうが安いのだと思っているのなら、そうとばかりは限らないと認識を改めたほうがよいでしょう。宝石の原産地や取引、研磨、加工が盛んな土地に行くと宝石の原石を手に入れることができます。ただ、宝石に関しては産地だからといって必ずしも安くていいものがあるとはかぎりません。地中から採掘した原石は相場があってないようなものです。そこで産出する側では「遠い国からわざわざお金を使って買いにくるほどだから、必ず買って帰るはずだ」と考えるのです。そうでなくてもお金持ちで有名な日本人ですから、なるべく高く売ろうとするでしょう。原石が良質であればなおさら高値で売りたいのが人情です。逆に彼らが関税を払って日本に売りにくる場合は「経費をかけて売りにきたのだから是が非でも売らなければ商売にならない」ということになります。ただし、ダイヤモンドは国際的なシンジケートがあるので、安定した価格になっています。ジュエリーとして加工、細工が施される前のルースの状態で石を見ることの最大のメリットは、石そのものの良さがよくわかるということです。枠をつけてしまうと、その枠の爪などで隠れてしまう部分に傷や内包物があってもわかりません。よりよい石が欲しい場合は、ルースなら余すところなくじっくりと全体をチェックすることができます。石を選ぶ段階から、どのようなデザインにするかある程度は考えておくことは必要です。気にいった石がみつかったら、それに合わせて宝石デザイナーにデザイン画を起こしてもらい、注文品をつくってもらうことになります。